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桜の写真をぐっと“華やか”にする一工夫荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/3 ページ)

今回は超初心者向きの話。桜を撮ると……なんか思ったように華やかに写らないよねえ、というような人に読んでほしいポイントを解説していきましょう。

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 桜!

 毎年恒例(だったりそうじゃなかったりする)桜撮影の話の季節がやってまいりました。

 昨年(2018年)は桜の開花が早すぎてあれこれ間に合わなかったのだけれども、今年は2年ぶりなので超初心者向きの話。

 特にカメラは使うけど、もっぱらオートで撮るような人。

 桜を撮ると……なんか思ったように華やかに写らないよねえ、というような人。

 そんな人に向けて、カメラ任せのオートから脱却してちょっと工夫すれば写真はぐっと華やかになるという話をしようかというわけで、とりあえず明るさ(露出)、フォーカス(ピント)、絞り(とボケ)という話に絞って桜話をしようかと思う。

プラス補正を遠慮せずかけるべし

 まずはオートで撮った写真をどうぞ。


とりあえず、あまり考えないで撮った桜。タカトオコヒガンザクラという品種

 桜はソメイヨシノよりちょっと早く咲き、ソメイヨシノよりちょっと花の色が濃いタカトオコヒガンザクラの写真。

 でも薄曇りのこの日、普通に撮ってもなんかどんよりしちゃってて華やかじゃないよね。

 こいつを簡単な操作でちょいと華やかにしてみる。

 「プラス2」の露出補正をかけてみよう。

 オートだとカメラが最適と判断した明るさで撮るけど、それが人にとって最適とは限らないわけで、それを人間が「もっと明るく撮って」とか「暗く撮って」と指定するのが「露出補正」。


ダイヤルをプラス2にセット(機種によってダイヤルや操作は異なります)

プラス2の補正をかけたらほわっと明るくなった

 この通り、すごく明るくめちゃ華やかに。

 花びらが華やかに撮れていれば背景は白くトんじゃっても気にしない。

 基本的に、背景が明るければプラスの補正。慣れるとぱっと見て「あ、これはプラス1くらいだな」と判断できるけど、そうじゃないときはあれこれ試してみるのがいい。

 もう一つ似たようなパターン。日差しが中途半端に当たってて、華やかじゃないカンザクラだ。肉眼ではもっと明るかったのに


日差しが半逆光(大陽が右上にある)で色は濃いけど桜っぽさが……

 で、プラス2の補正で撮るとこうなった。

 めちゃ桜っぽい。脳が求める桜って感じ。


プラス2の露出補正で撮影。空は真っ白にトんだけど鼻は明るく鮮やかに

 プラスは容赦なく、である。

 その目安は背景の色。

 背景色って大事で、背景が緑だと全体に華やぐので、大事。背景がそこまで明るくないときはプラス1くらいの補正でよし。


緑背景でプラス1の補正でカンザクラ。背景が緑だと華やかさが増す感じ。背景の色は大事
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