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Boston Dynamicsの荷物運びロボット「Handle」が大幅更新でより実用的に
Boston Dynamicsが2年前に発表した二足歩行荷物運搬ロボット「Handle」を大幅にアップデートした。吸盤付きの1本腕で15キロまでの箱を運び、パレット上に崩れないように積み上げられる。
ソフトバンク傘下のBoston Dynamicsは3月28日(現地時間)、2年前に発表した二足歩行の荷物運びロボット「Handle」を大幅に改良した新モデルの動画を公式YouTubeチャンネルで公開した(記事末に転載)。
2年前のモデルよりもサイズが大きくなり、荷物をつかむ“腕”が2本から1本になり、つかむというより吸盤で吸い上げる構造になった。
この変更で、旧モデルでは45キロまでの荷物を運べたのが15キロに減ったが、より細かい調整が可能になった。例えば、箱をパレットに積み上げる際、力制御機能で新たに積む箱を既存の箱に寄りかからせることで、きちんと並べていける。
動画では、約5キロの段ボール箱をパレットに順番に積み上げ、最終的には横3箱、縦6箱にした。Handleのビジョンシステムが、パレットのマークをトラッキングし、そのパレットに積むべき箱を探して1つずつ運んで積んでいく仕組みという。深さ1.2メートル、高さ1.7メートルまでのパレットに荷物を積み上げられる。
新モデルの身長と体重は不明(旧モデルは2メートルで105キロ)だが、“お尻”でバランスを取りながら滑らかに回転し、素早く動くHandleをBoston Dynamicsは「狭いスペースでも稼働できる」としている。
具体的な販売計画などはまだ発表していない。
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