財務省は4月9日、1万円、5000円、1000円の紙幣のデザインを刷新すると発表した。偽造防止のため、新しいホログラムなどを導入し、2024年度上期をめどに発行する。発表を受け、Twitter上では、新紙幣に肖像画が使われる「渋沢栄一」の他、現行の紙幣に描かれている「福沢諭吉」「野口英世」などがトレンド入りした。
新しい1万円の肖像は第一国立銀行などを設立した実業家の渋沢栄一、5000円は女子英学塾(津田塾大学)を創設した津田梅子、1000円は破傷風の研究などで知られる北里柴三郎になる。裏面のデザインはそれぞれ、東京駅(丸の内駅舎)、植物の藤(ふじ)、葛飾北斎の「富嶽三十六景」(神奈川沖浪裏)。
偽造防止のため、現行の「すき入れ」(すかし)に加え、新たに高精細なすき入れ模様を導入する他、肖像の3D画像が回転する新しいホログラムも取り入れるという。縦と横のサイズは現行と変わらない。
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