ブロックチェーンで美術品の所有権証明 東大発ベンチャーの技術、SBIのオークションで採用
オークションで落札された美術品に「ブロックチェーン証明書」を付け、作品の所有権の証明などを行うプロジェクトを、東大発ベンチャー企業のスタートバーンと、美術品オークションを手掛けるSBIアートオークションがスタートする。
オークションで落札された美術品に「ブロックチェーン証明書」を付け、作品の所有権の証明などを行うプロジェクトを、東大発ベンチャー企業のスタートバーンと、美術品オークションを手掛けるSBIアートオークションがスタートする。作品を落札した人のうち希望者に、作品情報や所有者履歴、出品履歴などを記録したブロックチェーンの証明書を付与する試みだ。
スタートバーンが運営するブロックチェーン証明書発行サービス「startbahn.org」と、SBIアートオークション主催のセール「Modern and Contemporary Art」を連動させ、セールに出品される500点超(総額4億5000万円)の作品を紹介するとともに、落札した人のうち希望者に、ブロックチェーン証明書を付与する。
ブロックチェーン証明書には、タイトル、サイズ、技法といった作品情報のほか、所有履歴情報や修復履歴、美術館展示履歴、オークションでの出品履歴などの情報を記録可能。第三者が情報を改ざんすることは難しいため、作品の所有権や真贋証明書が偽造されるリスクを低減できるほか、紙の証明書と違って紛失の心配もないとしている。
まず、4月26日〜27日に東京・代官山で行われるオークション「Modern and Contemporary Art」で対応。将来は、ブロックチェーンネットワークを利用することにより、将来は、アーティストへ著作権等の権利金の還元、作品の照会や管理などを容易にしていきたいとしている。
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