富士通は4月15日、スーパーコンピュータ「京」の後継機(ポスト京)の設計を完了し、ポスト京のハードウェアの製造を始めたと発表した。ポスト京開発で培った技術を生かした商用スーパーコンピュータも製品化し、2019年度下期からグローバルで発売する。
富士通が開発したCPU「A64FX」を搭載する。A64FXは、英Armの命令セットアーキテクチャ「ARMv8」をスーパーコンピュータ向けに拡張。富士通は「幅広いソフトウェアに対応する汎用性を持つ他、超並列、超低消費電力、メインフレームクラスの高い信頼性を実現する」とアピールしている。単一プロセッサで倍精度(64ビット)浮動小数点演算のピーク性能は2.7TFLOPS以上だが、単精度や半精度の演算によりビッグデータ分析などにも対応する。
ポスト京のハードウェアの製造は、富士通ITプロダクツ(石川県かほく市)が担当。現在「京」がある理化学研究所 計算科学研究センター(兵庫県神戸市)に設置し、2021〜22年ごろに稼働を始める予定だ。
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スーパーコンピュータ「京」の後継機(ポスト京)に搭載するCPU「A64FX」は、倍精度(64ビット)浮動小数点演算のピーク性能は2.7TFLOPS以上。ポスト京は、従来の京と比べて最大100倍の実行性能を目指す。
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