ニュース
“Coinhive事件”控訴審の訴訟費用寄付、2日で1000万円超え受付終了
Coinhive事件の控訴審の裁判費用を募る寄付募集に、2日間で1100万円以上が集まった。寄付の受け付けは既に終了している。
技術者の活躍を支援する日本ハッカー協会(理事:ネットエージェント創業者の杉浦隆幸氏ら)は、Coinhive事件の控訴審の裁判費用を募る寄付募集に、2日間で1100万円以上が集まったことを明らかにした。寄付の受け付けは既に終了している。
訴訟費用の寄付募集は18日にスタート。現金のほか仮想通貨、PayPayでも受け付け、5000円以上の寄付者にはTシャツなどの返礼品も用意した。募集は19日に締め切り、1044人から合計1140万5944円の寄付があったという(同期間の同協会への寄付分を含む)。
Coinhive事件は、仮想通貨マイニングツール「Coinhive」を自身のサイトに設置したデザイナーのモロさんが、不正指令電磁的記録保管罪に問われ、罰金10万円の略式命令を受けた事件。モロさんは命令に異議を申し立てる刑事訴訟を横浜地裁に提起し、一審では無罪判決を勝ち取ったが、横浜地検は判決を不服として控訴した。
ハッカー協会では現在も、ハッカーの法的支援やウイルスの研究会などを支援する寄付を募集している。
関連記事
- Coinhive訴訟控訴審の裁判費用、寄付募集 仮想通貨やPayPayもOK
Coinhive事件の控訴審の裁判費用について、被告のモロさんが、日本ハッカー協会を通じて寄付の募集を始めた。銀行口座への振り込みのほか、ビットコイン、モナコイン、PayPayによる寄付も可能だ。 - 「Coinhive」訴訟、横浜地検が控訴 弁護人「何が何でも有罪にしたいのか」
仮想通貨マイニングツール「Coinhive」を閲覧者に無断で自身のサイトに設置したとして、不正指令電磁的記録保管罪に問われたデザイナーの「モロさん」に無罪を言い渡した横浜地裁の判決を不服とし、横浜地検が東京高裁に控訴した。 - 「負けられない裁判だった」モロさん、Coinhive訴訟を振り返る 裁判所からは「涙が出るほど嬉しい言葉」も
Coinhive訴訟で無罪を勝ち取ったデザイナーのモロさんが4月4日、事件や裁判の振り返った文書をnoteに公開。「もはや私の意思とは半ば無関係に負けられない裁判だった」などと述懐するとともに、裁判所からは「涙が出るほど嬉しい言葉」もあったとつづっている。 - 「ウイルスには該当しない」 Coinhive裁判、無罪判決の理由
Coinhiveを自身のWebサイトに設置し、不正指令電磁的記録保管罪に問われた男性に対し、横浜地裁が無罪を言い渡した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.