Microsoft、Azureなどクラウド好調で2桁の増収増益
Microsoftの1〜3月期決算は、売上高、純利益ともに予想を上回る2桁台の増収増益だった。「Azure」や「Office 365」などのクラウド事業が好調。Surfaceの売上も伸びた。
米Microsoftが4月24日に発表した第3四半期(1〜3月期)の決算は、売上高は14%増の305億710万ドル、純利益は19%増の88億900万ドル(1株当たり1ドル14セント)だった。「Azure」の売上高が73%増と好調だった。
売上高、1株当たりの純利益ともにアナリスト予測(売上高は298億4000万ドル、1株当たり純利益は1ドル)を上回った。
サーバやAzureを扱うIntelligent Cloud部門が今期も好調で、部門全体の売上高は22%増の96億5000万ドルだった。Azure Computeの売上高は73%増、その他のサーバ製品の売上高は7%増。「エンタープライズ モビリティ スイート(EMS)のインストールベースが53%増で1億を超えた。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は14%増の102億4000万ドルだった。企業向けOffice 365の売上高が30%増と好調。LinkedInの売上高も27%増と好調だった。コンシューマー向けOffice 365のMAUは前期より90万人増の3420万人。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は8%増の106億8000万ドルだった。Surfaceの売上高は前年同期比21%増の13億2900万ドルだった。前期は5%減だったWindowsの売上高は15%増と復調。PCメーカーへのプロセッサ供給が順調になったためとしている。Xboxのハードウェアは不調だが、サードパーティー製人気ゲームやXbox Liveへのサブスク増加に支えられ、ゲームの売上高は5%増だった。
第4四半期の予測は、売上高が322億〜329億ドルの間とした。
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