Amazon、人間の5倍速で梱包するロボットを配送センターに導入中──Reuters報道
Amazonが人間の4〜5倍の速さで注文品を梱包する機械を配送センターに導入中だとReutersが報じた。Amazonは、これは人員削減のためではなく、人間にはさらに高度な仕事に従事してもらうためだと説明した。
米Amazon.comが幾つかの配送センターで注文品を梱包する機械を導入中であると、米Reutersが5月13日(現地時間)、このプロジェクトに関わった2人の従業員の話として報じた。
Reutersによると、この機械は1時間当たり最高700件の注文を処理するという。人間の4〜5倍の速度に当たるとしている。
この機械は伊CMC製の自動製品梱包装置「Carton Wrap」。Amazon以外にも、米Walmartや中国JD.comなど、世界の企業が導入しているという。
Reutersはこの記事のタイトルを「Exclusive: Amazon rolls out machines that pack orders and replace jobs(独占:Amazonは人間の従業員に取って代わる受注品梱包マシンをロールアウト中)」としているが、Amazonのワールドワイドオペレーション担当上級副社長を務めるデイブ・クラーク氏は自身のTwitterアカウントでこの記事について「タイトルが違うと思う。Amazonは無駄なく梱包の箱を小さくするための技術をテストしている。機械に仕事を奪われると恐れる皆さん、Amazonの1番の課題は、いかにして現在の仕事とこれから作っていく新たな仕事のために十分な人材を確保できるかということだ」とツイートした。
Carton Wrapは完全自動ではなく、注文品をベルトコンベアー上に載せるのは人間の従業員だ。
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