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オンキヨー、ホームAV事業を譲渡へ デノン・マランツの米Sound Unitedと交渉
オンキヨーが主力のホームAV事業を譲渡へ。DENONやMarantzブランドを保有する米Sound Unitedなどと協議を始めた。譲渡後は、デジタルライフ事業とOEM事業に注力する。
オンキヨーは5月15日、主力のホームAV事業の譲渡について、DENONやMarantzブランドを保有する米Sound Unitedと、その持ち株会社である米投資会社と協議を始めたと発表した。ホームAV事業をグローバル規模で再編し、競争力を強化することが目的としている。同日予定していた決算発表は24日に延期する。
譲渡を検討しているのは、子会社のオンキヨー&パイオニアや、その他子会社のホームAV事業。
オンキヨーは2015年3月、パイオニアグループのホームAV事業を統合し、子会社オンキヨー&パイオニアを設立。オンキヨー・パイオニアの各ブランドでオーディオコンポやアンプなどのAV製品を展開してきた。2018年3月期の連結決算では、同社がかかえる3セグメントの中で、AV事業は唯一、利益が出ていた。
オンキヨーはホームAV事業を譲渡後、ヘッドフォンやデジタルオーディオプレーヤーなどモバイル機器の企画・販売を中心としたデジタルライフ事業と、家電・自動車メーカーなど企業向けの音のソリューションを提供するOEMに集中するとしている。
譲渡に伴う20年3月期連結業績への影響は「精査中」としており、24日発表予定の業績予想に織り込む。
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