“折れ曲がるスマートフォン”に暗雲 窮地に追いやられるファーウェイとサムスン、どうなるフォルダブル(1/2 ページ)
2018年末以降、“折れ曲がるスマートフォン”として、フレキシブル有機ELディスプレイを搭載するデバイスの発表が相次いだ。有機ELベンチャー・中国Royoleの「FlexPai」を皮切りに、韓国Samsungの「Galaxy Fold」、中国Huaweiの「Mate X」と、スマホ市場で勢いに乗る2大メーカーが、技術力を誇示するかのごとく製品化にこぎ着けた。しかし、いずれの製品にも暗雲が立ち込めている。
Samsung「Galaxy Fold」
SamsungのAndroidスマートフォン「Galaxy Fold」は、19年2月に発表。ディスプレイを内側に二つ折りする方式で、開くと7.3型、閉じると4.6型のデバイスとして使える。価格は1980ドル(約22万円)と高額だ。
同社はGalaxy Foldを4月26日に米国などで発売する予定だったが、発売前にレビュー機を触った複数のメディア記者から「壊れた」という報告が相次いだ。ディスプレイが折れ曲がるヒンジ部分が膨らんでしまったり、ディスプレイに筋が入ってしまったり、開いたときに表示不良が発生したりといった問題が多発したという。
これら報告後も、Samsungは「予定通り発売する」との見解だったが、数日後に発売延期を発表。受け付けていた予約も5月31日までに出荷できなかった場合は一方的に自動キャンセルするとした。
複数のガジェット系メディアの報道によれば、Samsungは報告のあった問題の改良のめどが立ったというが真偽は不明だ。
Huawei「Mate X」
HuaweiのAndroidスマートフォン「Mate X」も19年2月に発表。こちらはディスプレイを外側に二つ折りする方式で、開くと8型、折りたたむと前面が6.6型、背面が6.38型となる。次世代通信規格「5G」にも対応し、価格は2299ユーロ(約29万円)とさらに高額だ。
同社はMate Xを2019年半ばに発売するとしており、現在は一部メディアにクローズドで実機を公開するにとどまっているが、今のところ大きな不具合は報告されていない。
しかし、5月20日に米GoogleがHuaweiのAndroid端末向け関連サービスの取引を停止したと海外メディアが報じた。報道によると、Googleは今後、Huaweiに対するソフトウェアやハードウェアの技術サポートを中止するという。
この取引中止によって、Huaweiが中国以外で今後販売するAndroidデバイスは、OSアップデートが受けられなくなり、「Gmail」「Google Maps」「Google Play Store」など、Google製アプリも使えなくなる。
もともと中国国内では中国政府のネット規制によりGoogleサービスは使えないため、影響は限定的になるだろう。しかし、Huaweiは世界のメーカー別スマートフォン市場調査でSamsungに次いで第2位のシェアとなり、日本国内でもSIMフリースマートフォンのシェアで第1位となっている。取引中止が事実である場合、Huaweiが大きなシェアを持つ海外市場で大きな打撃を受けることは間違いない。そして、発売を控えるMate XはGoogle製アプリが一切使えないデバイスとなる。
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