ミスド運営元、元バイトの「厨房立ち入り動画」に法的措置検討 調理器具に触れる様子が拡散
5月17日午後、ミスタードーナツの元アルバイトの男性が福岡県内の店舗の厨房に入り、内部を撮影。調理器具に触れる様子などの動画を「ツイキャス」で配信した。これを踏まえ、ミスド運営元のダスキンが法的措置を検討していることを明らかにした。
「ミスタードーナツ」を展開するダスキンは5月21日、17日午後2時頃に「ミスタードーナツ門司駅前ショップ」(福岡県北九州市)の厨房内に元アルバイトの男性が立ち入り、内部を撮影した動画を「ツイキャス」で配信していた問題について、法的措置を含めて対応を検討していることを明らかにした。時期などの詳細は非公開。
同店舗は、JR九州ファーストフーズが運営するフランチャイズ店。問題の動画で男性は「久々だから中に入れて」と店長に何度も要望し、店長もこれを了承。厨房に立ち入ると、「わ―懐かしい」「キレイになっとるやん」などと言いながら歩き回り、調理器具に触れるなどしていた。ドーナツのコーティング用のチョコレートに触れたように見える場面もあった。
一連の行為の前に、男性は手を洗って消毒したり、清潔な衣服に着替えたりといった手順を踏んでいなかったため、Twitter上では「常識がなっていない」「この器具やチョコをそのまま使ったのか」「不衛生極まりない」――といった批判が殺到していた。
約30年前に勤務
ダスキン広報担当者によると、撮影者の男性は約30年前に同店舗に勤務。現在の店長はアルバイト時代の後輩だという。ダスキンは「昔からの知り合いだから、中に入れてしまった」――という店長の判断を重く受け止め、ルールを順守するよう、運営元のJR九州ファーストフーズに指導したとしている。
Twitterでは衛生面の指摘が多く上がったが、ダスキンは「調理器具は当日の夕方に洗浄しており、(汚れた状態では)調理に使っていない。チョコレートは翌日の営業開始前に廃棄しており、顧客には提供していない」(広報担当者)と説明した。
ダスキンは21日付で発表した謝罪文で、「深くおわび申し上げます」「信頼回復のため、部外者の入室ルールの徹底、従業員の再教育と管理体制の強化を行い、再発防止に向けて指導して参ります」としている。
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