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PayPayのクレカ取引不正発生率、最初の「100億円還元」では1%→2回目は0.0004%に改善
モバイル決済「PayPay」のクレジットカード取り引きの不正発生率が大幅に改善。昨年12月の「100億円あげちゃうキャンペーン」では約100件に1件が不正取引だったが、今年2〜5月に行った第2弾のキャンペーンでは100万件に4件の割合まで抑えたという。
PayPayはこのほど、モバイル決済「PayPay」のクレジットカード取り引きについて、不正発生率を大幅に改善したと発表した。昨年12月に行った「100億円あげちゃうキャンペーン」での不正発生率は0.996%と、約100件に1件が不正取引だったが、本人認証サービスの導入などにより、今年2〜5月に行った第2弾のキャンペーンでは0.0004%と、100万件に4件の割合まで抑えたという。
初回の「100億円あげちゃうキャンペーン」期間中は、「PayPayでクレジットカードが不正利用された」という報告がネットで相次いだため、同社は、カードの利用額上限を下げるなどの対策に追われた。今年1月には本人認証サービス「3Dセキュア」を導入。その後は不正発生率が0.003%(10万件に3件)に減り、「第2弾100億円キャンペーン」では0.0004%に減少した。
不正発生率は、クレジットカードの不正利用の疑いが発覚した時、カード会社がその代金の売上を取り消す「チャージバック」が行われた数を、全取引の数で割って算出した。
【訂正:2019年5月23日午後2時25分 初出時、第1回キャンペーンの不正発生率を「0.1%」「約1000件に1件」としていましたが、正しくは「1%」「約100件に1件」でした。おわびして訂正いたします。】
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