VTuber事業のバーチャルキャスト、グリー子会社と協業 “VTuberの活躍の場”広げる
バーチャルYouTuber事業を展開するバーチャルキャストとWright Flyer Live Entertainmentが戦略的提携を結んだ。
ドワンゴとインフィニットループが設立した、バーチャルYouTuber(VTuber)事業を展開するバーチャルキャスト(札幌市)は5月27日、グリー傘下で同じくVTuber事業を手掛けるWright Flyer Live Entertainment(WFLE)と戦略的提携を結ぶと発表した。
バーチャルキャストは、ユーザーがバーチャルキャラクターになりきって、VR空間上のスタジオから生放送を配信できるサービス「バーチャルキャスト」を運営。WFLEもVTuber向けのライブ配信プラットフォーム「REALITY」を運営している。
今回の提携では、バーチャルキャストのユーザーが、REALITY向けにも番組を配信できるようになる。演出も共有するため、表現の幅が広がるとしている。
具体的には、REALITYの視聴者が投稿したコメントや、プレゼントした3Dアイテム(ギフト)が、バーチャルキャストから配信しているユーザーのVR空間に出現。配信者はアイテムをつかんだり投げたりして視聴者とコミュニケーションが取れる。
今後は、REALITYからバーチャルキャストに、VRキャラクターが装着できるアイテムを送れる仕組みも用意する。
ドワンゴとグリーは、VTuber事業を“成長の柱”に位置付け、積極的に投資している。VTuberとして活動する人が5月初旬で8000人を超える(ユーザーローカル調べ)など、市場が拡大していく中、バーチャルキャストとREALITYを連携させ、VTuberの活躍の場を広げる考えだ。
【編集履歴:2019年5月28日13時34分 ※タイトルの表現を変更しました】
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