AMD、12コア/24スレッドで499ドルの「Ryzen 9 3900X」発表 競合製品の半額で性能上回る
米AMDがCPU「Ryzen」シリーズの新製品を発表した。競合する米Intelの「Core」シリーズの半額で、同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮するという。
米AMDは5月27日(現地時間)、台湾・台北で間もなく開幕する「COMPUTEX TAIPEI 2019」にあわせて、デスクトップPC向けプロセッサ「Ryzen」シリーズの新製品を発表した。12コア/24スレッドの最上位モデル「Ryzen 9 3900X」は、価格を499ドルに抑えながら、米Intelの「Core i9-9920X」(1189ドル)を上回るパフォーマンスを発揮するという。7月7日に全世界で発売する。
次世代のコアアーキテクチャ「Zen 2」を採用する第3世代の「Ryzen」シリーズ。前世代アーキテクチャの「Zen」に比べて、クロック当たりの命令実行数は最大15%向上している。浮動小数点性能やキャッシュ容量も強化するなど、大幅に性能を向上させた。
新製品のラインアップは5種類。Ryzen 9 3900Xの他に、8コア/16スレッドの「Ryzen 7 3800X」が399ドル、8コア/16スレッドの「Ryzen 7 3700X」が329ドル、6コア/12スレッドの「Ryzen 5 3600X」が249ドル、6コア/12スレッドの「Ryzen 5 3600」が199ドル。詳細なスペックは以下の通り。
同社は、競合するIntel Coreシリーズとの性能比較も公開。Ryzen 9 3900XはCore i9-9920Xを16%上回り、Ryzen 7 3800XはCore i9-9900Kと同等、Ryzen 7 3700XはマルチスレッドでCore i7-9700Kを30%以上も上回るパフォーマンスを発揮するという。
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