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京急百貨店、顧客のカード利用情報を“重複送信” クレカは限度額超え、デビットは二重引き落としの恐れ
京急百貨店が、顧客のカード利用データをカード会社に二重送信していたと発表。取り消し処理を進めたため、レジットカードの二重引き落としは発生しないが、限度額を超過した扱いになる可能性がある。デビットカードは二重引き落としが起きた恐れがある。
京急百貨店(横浜市)は5月30日、顧客のクレジットカードなどの利用データの一部を、カード会社に二重送信するトラブルがあったと発表した。27日に、過去に送信済みだったデータを12社に誤送信したという。クレジットカードは取り消し処理を進めたため、二重引き落としは発生しないが、デビットカードは二重引き落としが起きた恐れがあるとしている。
二重送信したのは、2018年11月8日〜19年4月15日に京急百貨店内で買い物をした顧客の利用データ(一部売り場を除く)。データの保守・運営を委託している東芝テックのシステムに障害が発生したためで、障害の原因は調査中。
個人情報の流出は起きていないが、クレジットカード利用者は、限度額を超過した扱いになって一時的に利用停止になったり、カード会社から利用明細が再度送られてきたりする可能性があるという。
京急百貨店は今後、二重引き落としが起きたデビットカード利用者に対して取り消し処理を行い、発行会社を通じて返金する予定だ。
同社は「お客さまには多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしますことを心より深くおわび申し上げます」と謝罪。東芝テックと共に原因究明と再発防止に努めるとしている。
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