ニュース
誤差数センチの衛星測位サービス、ドコモやソフトバンクが基地局活用し今秋から
NTTドコモ、ソフトバンクは、誤差数センチの高精度で測位可能なサービスを今秋から法人向けに提供する。
NTTドコモ、ソフトバンクは、誤差数センチの高精度で測位可能なサービスを今秋から法人向けに提供する。日本の準天頂衛星「みちびき」や米国のGPSなどの衛星測位システム「GNSS」の観測データを活用する。
GNSSの信号は、測位する地域によっては数メートルの誤差が生じるが、国土地理院が日本全国に設置している約1300カ所の電子基準点を使い、地域ごとに補正を加え、誤差を数センチ単位に抑えている。これに加え、ドコモとソフトバンクは、それぞれの携帯電話基地局に独自の基準点を併設し、高精度な測位サービスを展開する計画だ。
ドコモは10月1日から、ソフトバンクは11月末からサービスを提供予定。ドコモは、車椅子を正確に誘導する、試合中のスポーツ選手の動きを分析する、物流向けにドローンを制御する――といった利用シーンを見込んでいる。
関連記事
- ドローンが1m四方の枠に“ピンポイント着陸” 「みちびき」位置情報を活用
経産省などが、1メートル四方の枠内にドローンをピンポイントで着陸させる実験を実施。実用化すれば、離着陸場所を小さくできる他、飛行するドローン同士の間隔も狭くできる。 - 自動運転バスが国道を走行 準天頂衛星「みちびき」活用、内閣府
自動運転バスが沖縄県の国道を試験走行する。準天頂衛星「みちびき」の信号を活用し、位置情報の誤差を数センチ単位に抑える。 - 準天頂衛星で誤差“センチメータ級”、三菱電機の自動運転車
三菱電機が、準天頂衛星システムなどを活用した自動運転車「xAUTO」(エックスオート)を、第45回東京モーターショー2017に出展する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.