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「医療用VR」登場 美しい映像で痛み・不安を軽減 ベンチャーと順天堂大が開発
医療用VRサービス「うららかVR」のパイロット版が登場。VR関連ベンチャーのパルスと順天堂大学が共同開発した。慢性神経痛に悩む人などに「Oculus Go」を装着させ、リラクセーション効果の高いVRコンテンツを視聴してもらう。
VR関連ベンチャーのパルス(東京都渋谷区)は6月11日、VRの技術を活用して痛みなどを緩和する医療用サービス「うららかVR」のパイロット版をリリースした。入院時に不安を感じる人や慢性神経痛に悩む人に「Oculus Go」を装着させ、リラクセーション効果の高いVRコンテンツを視聴してもらう仕組み。順天堂大学と共同で開発した。
映像の時間は1回当たり10〜15分程度。森林・海中を歩く映像やシューティングゲームなど、順天堂大の臨床試験で高い効果が出たものをアプリ形式で提供する。利用者の体調に応じ、最適なコンテンツをレコメンドする機能も備える。利用者は寝たままOculus Goを装着するだけで視聴できる。
順天堂大によると、ゲームを行うと手や指を動かす運動神経が働き、痛みや不安をつかさどる脳内部位「偏桃体」に作用し、苦痛が和らぐという。臨床試験では、神経痛などに悩む患者が、何かに集中している時に痛みが軽減されるという知見も得られたとしている。
VRコンテンツは没入感が高く、痛みから注意をそらす効果をさらに強める可能性があるため、提供に踏み切ったという。
導入目標は非公開だが、医療機関や家庭での利用を想定。医療機関向けには、ユーザーの利用状況をクラウド経由で取得・集計し、専用の管理画面に表示するサービスも提供する。
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