教育向けコンピュータの英Kano、Windows 10搭載「Kano PC」を300ドルで発売
教育向け組み立てコンピュータの英KanoがMicrosoftと提携し、Windows 10(Sモード)搭載のタッチ対応PC「Kano PC」を発表した。価格は299.99ドル(約3万2000円)で、10月に英国と北米で発売する。
英Kano Computingは6月19日(現地時間)、米Microsoftとの提携による「Windows 10」搭載組み立てハイブリッドノートPC「Kano PC」を発表した。同社のオンラインショップで予約受付を開始した(英国および北米向け)。価格は299.99ドル(約3万2000円)。間もなくMicrosoft Storeでも発売する。
Kanoは2014年には「Raspberry Pi」ベースのPC組み立てキット「Kano」を149.99ドルで発売しているが、Windows搭載PCはこれが初。Kanoと同様に、プロセッサやメモリ、バッテリー、スピーカーなどを自分で接続していくことで、PCの仕組みを学べる。
完成すると11.6インチのタッチ対応ディスプレイ搭載のノートPCになる。プロセッサは米IntelのAtom x5-Z8350、メモリは4GB、ストレージは64GBのeMMCで、microSDスロットを備える。ポートはUSB×2、HDMI×1、3.5ミリオーディオジャックで、Wi-Fi接続が可能。Windows 10のSモードと、コーディングを学べるKanoのオリジナルアプリ、Microsoftの「Paint 3D」、「Minecraft: Education Edition」、「Microsoft Teams」を搭載する。
発表から約6時間後の本稿執筆現在、オンラインショップは在庫切れになっている。
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