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初の「情報銀行」認定 三井住友信託銀行など2社
日本IT団体連盟は三井住友信託銀行とフェリカポケットマーケティングに対して「情報銀行サービス」が開始可能な状態であると認定したと発表した。
日本IT団体連盟はこのほど、三井住友信託銀行とフェリカポケットマーケティング(東京都港区)が提供予定の情報銀行サービスを認定したと発表した。認定は初。
情報銀行は、個人から信託された個人情報を管理し、情報を必要とする事業者に提供するなどの運用を行う事業や制度を指す。2社が受けた認定は、プライバシー保護対策や情報セキュリティ対策に関する基準に合格したサービスに付与され、認定を受けた事業者は「安心して個人情報を信託できる安全な情報銀行」としてアピールできる。
三井住友信託銀行の「『データ信託』サービス」は、銀行が預かった個人情報を管理し、必要に応じてデータを利用したい業者に提供。情報を信託した個人は、業者からパーソナライズされたサービスを受けたり、銀行からの対価を受け取ったりできる。
フェリカポケットマーケティングの「地域振興プラットフォーム」は、地域振興のための情報銀行として個人情報を預かり、運用管理する。利用する個人は情報を信託する対価として、銀行や地元店舗などからクーポンやポイントなどを受け取れる。
日本IT団体連盟は上記のサービス開始のため、事業者やサービスに関する問い合わせ窓口の設置や情報銀行についての啓発などを行う予定。
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