AppleのクックCEO、ジョニー・アイブ氏退社の背景を報じたWSJに反論「不条理だ」
Appleのジョニー・アイブCDO退社について、Wall Street Journalが「アイブ氏はクックCEOのデザインへの無関心に失望していた」と報じ、クック氏がこの記事は「ばかげている、不条理だ」と反論した。
米Appleの最高デザイン責任者(CDO)、ジョナサン(ジョニー)・アイブ氏がAppleを年内に退社することについて、米Wall Street Journalが7月1日(現地時間)、主な原因はティム・クックCEOがデザインに無関心だったことにあると報じた。これに対し、クック氏が「The story is absurd(あの記事は、ばかげている、不条理だ)」と反論した。
クック氏はこの反論を、Wall Street Journalにではなく、米CNBCのディラン・バイヤーズ記者にメールで送り、バイヤーズ氏はそのメール全文をツイートした。バイヤーズ氏はCNN時代からAppleについての比較的公平な記事を書いている。
Wall Street Journalの記事は、匿名のApple従業員への取材に基づくものとして、アイブ氏がクック氏が製品開発プロセスにあまり関心を持っていないことを悲しみ、また、Appleの取締役が、テクノロジーより経営に強いメンバーが増えていくことにいら立っていたと報じた。
また、アイブ氏がデザインチームのミーティングにあまり顔を出さなくなったこともあり、2017年の「iPhone X」立ち上げ後、多数の主要デザイナーがAppleを去ったという。
クック氏はバイヤーズ氏へのメールで「あの記事の内容とその結論は、現実と一致していない。基本的に、Appleと、そのデザインチームの働き方についての理解が欠如している」と反論した。
具体的にどの部分を問題にしているのかは不明だが、「ジョニーが語ったように、デザインチームは並外れた才能のある人々で構成されており、私は彼らが力強く前進していくと確信している」と書いている。アイブ氏はAppleのプレスリリースで、「今日、チームはAppleの歴史のどの時点におけるよりも強く、活気に満ち、そして才能があふれています」と語った。
Wall Street Journalはバイヤーズ氏に対し、クック氏が問題にしている記事を支持すると語った。
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