“ハリポタGO”、ジャイロ非対応のスマホで遊べず ポケモンGOとの意外な差
スマートフォンゲーム「ハリー・ポッター:魔法同盟」が日本でもリリースされた。だが、ジャイロセンサーを搭載していないスマホでは遊べないことが判明。「ポケモンGO」の場合、同様の端末では「AR+」モードは利用できないものの、ダウンロードはできる。仕様の面でも、両者はちょっとした差があるようだ。
スマートフォンゲーム「ハリー・ポッター:魔法同盟」(iOS/Android)が7月2日、日本でもリリースされた。「ポケモンGO」を生んだ米Nianticと、米WB Gamesが共同開発した位置情報ゲームで、アプリの公開前から大きな注目を集めていた。
リリース当日、記者も早速遊んでみようと「Google Play」で“ハリポタGO”を検索してみた。ところが、検索結果の画面には「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」との注意書きが表示されるのみで、なぜかインストールできなかった。
このアプリが動く「Android 5.0以上」という条件を記者のスマートフォンは満たしている。当初は何かの不具合だと思い、同じ状況の人をTwitterで探してみた。
だが、「ハリポタGO楽しい」「家にハグリッドが出現して笑った」などと楽しげな感想をつぶやく人がほとんど。「ハリポタをダウンロードできない」と悩むツイートは2〜3件ほどだった。
ジャイロセンサーを搭載していない端末では利用不可
なぜ記者のスマートフォンでは、“ハリポタGO”をプレイできないのか。Niantic日本法人に取材すると、「ハリー・ポッター:魔法同盟は、ジャイロセンサーを搭載していない機種では利用できません」との回答があった。
記者のスマホは、中国Huawei製の「HUAWEI Mate 10 lite」。コストパフォーマンスの高さが特徴のエントリーモデルで、スマホの回転や回転速度を検知できるジャイロセンサーは搭載していない。
“ハリポタGO”はジャイロセンサーの搭載を前提としており、非対応の機種ではインストールすらできない仕様だったのだ。
ポケモンGOの場合、ジャイロセンサーがないスマホでは、カメラで写した風景にポケモンを重ねて表示する「AR+」モードは利用できないものの、インストールはできる。現実の街を歩き回ってポケモンを捕まえるといった、基本的なプレイは楽しめる。
記者が感じた、ポケモンGOと“ハリポタGO”の違い
現在Twitterでは、両タイトルを比較し「ハリポタGOの方がハマりそう」「ポケモンGOの方がシンプルで遊びやすい」などと評価する声が飛び交っている。
この点について、現時点での記者の意見はこうだ。ポケモンGOは、スマホのスペックに応じて一部機能を制限しているが、基本的には幅広い機種で遊ぶことができる。一方、“ハリポタGO”は対応しない機種をばっさりと切り捨てることで、ゲーム体験の質を優先させている。
始めるハードルが低いのはポケモンGOだが、ユーザーに平等なゲーム体験を提供しているのは“ハリポタGO”だといえそうだ。
エントリーモデルは注目のゲームを楽しめないかも
ジャイロセンサーを搭載していないスマホは、SIMフリーのエントリーモデルにみられる。安いスマホはコスパがいいが、記者のように注目のゲームを楽しめず、同僚や友人の話題についていけないデメリットもある。
現在のスマホは機能・デザインともに不満はなかったが、端末選びの“思わぬ落とし穴”に気付かされた一幕だった。
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