「7pay」不正ログイン被害で話題「二段階認証」とは?
モバイル決済サービス「7pay」で不正ログイン被害が相次いだ問題で、運営元のセブン・ペイが7月4日、記者会見を開いて謝罪しました。その中で、記者が「なぜ、二段階認証を導入していなかったのか」と質問しましたが、同社の小林強社長が明言を避け、ネット上で波紋を呼んでいます。ここで問題視されている「二段階認証」とはどのようなものでしょうか。
二段階認証とは?
二段階認証とは、Webサービスなどにログインする際、ID・パスワードの他に、メールやSMS(ショートメッセージサービス)で送られてくるコードを入力する――というように、利用者認証を2回に分けて行う手法です。パスワードが流出した場合に備え、チェック機能をもう一段階設けておくことで、アカウントの乗っ取りを防ぐ目的があります。
少し似た言葉に、多要素認証(二要素認証)というものもあります。認証に使う「要素」には、ID・パスワードなどの「本人しか知らない情報」の他、ICカードやスマホなど「本人が持っている物」、さらには指紋や虹彩など「本人の身体的な特徴」といった種類があり、これらを組み合わせるのが多要素認証です(関連記事)。
7payでは、こうした二要素認証や多要素認証を採用していなかったため、第三者が会員ID(メールアドレス)やパスワードを知っていれば、アカウントを乗っ取ることができてしまいました。
二段階認証にも弱点はある?
二段階認証は、Webサービスやスマホアプリに広く使われていますが、弱点もあります。例えば、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が公開している「インターネットの安全・安心ハンドブック」をみると、76ページ目に「二段階認証を破る『中間者攻撃』」という解説があります。
ハンドブックでは、PCから二段階認証に対応したネットバンキングなどを利用する際の注意点を紹介。銀行のサイトにIDとパスワードを入力してログインするとき、使い捨てのパスコードがスマホに送られてきて、PCで入力する例を挙げています。
このとき、利用者が銀行サイトだと思い込んでいたものが、攻撃者が用意した偽サイトだと、入力したパスコードが攻撃者にも分かってしまう――というわけです。二段階認証では、こうした中間者攻撃を防げない場合もあります。NISCは「結局、偽サイトによる攻撃は、利用者自身で自分がどこのWebサイトを見ているのか、注意して確認する以外に対策はありません」と呼び掛けています。
今回の不正ログイン被害をきっかけに、皆さんが使っているWebサービスやスマホアプリのセキュリティはどうか、確かめてはいかがでしょうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「iPhone Duo」発表 Apple初の折りたたみスマホ 36万4800円から
-
2
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
3
iPhone 18シリーズ発表、今年はPro・Pro Maxのみ なんと“無印”なし 価格は21万9800円から【更新終了】
-
4
「ペンギンを返して」 Suica新キャラ候補3案公開でSNSに戸惑いの声 一般投票は8日から
-
5
くら寿司、10%割引の“適用漏れ”を謝罪 レシート持参で返金へ ちいかわコラボのお詫び施策
-
6
新型iPhone「高すぎ」「買えない」悲鳴……1台約22~57万円 「換算レート円安すぎ」の声も
-
7
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
8
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
9
「iPhone 18」シリーズ徹底比較 「17」シリーズとの違いをチェック
-
10
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR