“まるで実写”3DCGモデルのみ所属する事務所「VIM」誕生 「バーチャルインフルエンサー」を育成へ
ベンチャー企業のyutoriが、3DCGで作られるバーチャルモデルをプロデュースする事業「VIM」を始める。「バーチャルインフルエンサー」のみが所属するモデル事務所を立ち上げ、企業やブランドとのコラボレーションを支援する。
古着情報メディアなどを運営するベンチャー企業のyutoriは7月5日、3DCGで作られるバーチャルモデルをプロデュースする事業「VIM」を始めると発表した。生身の人間のように見える「バーチャルインフルエンサー」のみが所属するモデル事務所を立ち上げ、企業やブランドとのコラボレーションを支援する。
第1弾として「葵プリズム」と「uca」(ウカ)という2人のモデルをプロデュースする。あくまでキャラクターで本物の人間ではないが、リアルな容姿が特徴だ。いずれもInstgramのアカウントを開設。例えば、葵プリズムは言動や写真の投稿が「ギャルっぽい」としてフォロワーを集めている。
バーチャルインフルエンサーでは、海外のクリエイターが制作した「Miquela」(ミケーラ)が、Instgram上で160万人以上のフォロワーを集め、有名ブランド「PRADA」「MONCLER」などともコラボし話題を呼んだ。
yutoriは「(バーチャルインフルエンサーの)国内市場は黎明期だが、フォロワー数100万人を超える規模感のインフルエンサーを創出するべく、ベンチャーや大手企業、アパレル、ITなどさまざまな境界線を飛び越え、世界に挑みたい」としている。
昨年4月に創業した同社は、古着情報メディア「古着女子」や古着ECサイト「9090」を運営。起業家・投資家の家入一真氏らが設立したベンチャーキャピタル「NOW」などから出資を受けている。
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