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“スタンド使い”は見分けられる? 「ジョジョの奇妙な冒険」で学ぶ認証の極意架空世界で「認証」を知る(3/3 ページ)

小説、漫画、アニメ、映画などの架空世界に登場する「認証的なモノ」を取り上げて解説する連載をITmediaで出張掲載。第18回のテーマは「架空世界の敵味方識別」。

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実際の戦争・防衛における敵味方識別

 今回取り上げた「ジョジョ」における2つの事例は、いずれも「敵と味方を識別する」際に何で認証するかという話だったが、実際の戦争や防衛の際にはどのように敵味方識別をしているのだろうか。

 過去においては「」がその役割を担っていた。特に艦船において旗の役割は大きく、遠くからでも識別され、同士討ちを防ぐためには必須だった。

 現在の艦船や航空機では敵味方識別装置という機器が用いられている。特定の信号を発信して、それに対して正しい応答があれば味方、正しくない応答や、応答がない場合は敵もしくは正体不明として扱われる。敵味方識別装置に応答しなければ、たとえ本来は味方であっても攻撃されても文句はいえないのだ。まあ、実際には警告や威嚇射撃などの手続きが踏まれるのだが。

次回は近未来の「ウェアラブルデバイス」について

 今回はゆるい感じで認証とのつながり(?)を紹介したが、いかがだっただろうか。大抵の人が知っている作品でもあるし、こうした息抜きができるのもよかったのではないかと思う。もし未読の方がいれば、ぜひ読んでみてほしい。

 また、他のバトル系マンガやアニメにも、敵が味方になりすましていて、それをどうやって見抜くかというシーンがよく登場する。そのようなシーンでは、どのような認証を用いたかという視点で読み返してみると面白いかもしれない。

 さて次回だが、近未来のウェアラブルデバイスが登場する作品として「プリンセスコネクト!」と続編「プリンセスコネクト!Re:Dive」を取り上げる。

 ……多分現在サービスされている「Re:Dive」をプレイしている諸君には「ウェアラブルデバイスなんか出てきたっけ?」となっている者も多いと思うが、これには深い理由があるのだ。楽しみにしていてほしい。

 それでは本日の講義はここまで!

著者プロフィール

朽木 海 (ライター、編集者、γ-Reverse代表)

ゲーム会社や出版社などの「IPが欲しい会社」と、ライトノベル作家や脚本家、漫画家などの「IPを作りたいフリーランス」を繋げるためのプロジェクト「γ-Reverse」の代表。引き続きライター業や編集者業も行っています。

せぐなべ」にて「オンラインゲームセキュリティガイド〜正体バレても大丈夫?ネットの向こうにご用心〜」を執筆。

「せぐなべ」紹介

ITを活用する上で無視できない認証とセキュリティの話題を、楽しく分かりやすく伝える認証セキュリティの情報サイト「せぐなべ」。運営企業のパスロジは、企業向け認証プラットフォーム「PassLogic」や個人向けパスワード管理アプリ「PassClip」などを提供。ITmedia NEWSで認証関連の話題を分かりやすく解説する「今さら聞けない「認証」のハナシ」を連載中。

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