ニュース
「くら寿司」がテクノロジー活用に本腰 店頭受付の省人化、アプリで事前注文・決済など開始(2/2 ページ)
くら寿司が、公式アプリを活用して、顧客の利便性と店員の業務効率を高める施策「スマホ de くら」を始めると発表。その一環として、アプリで予約した顧客が来店した際に、店員を介さずディスプレイで受付する仕組みを導入した。座席からアプリで商品を注文できるサービスや、アプリで事前に注文・決済を終えた顧客に、店頭で商品を手渡すサービスも始めた。
事前に注文・決済、商品の店頭受け取りにも対応
テークアウトの仕組みも改善。顧客がアプリですしネタを選んで事前に決済すると、従業員が予定の時刻までに調理を終えて店頭で手渡しするサービスを開始。11月上旬までに全店舗に広げる予定だ。
消費増税に伴う軽減税率制度により、10月1日から消費税体系が変わる(テークアウト時は8%、イートイン時は10%)ことに備える目的がある。類似したサービスは、競合のスシローや、スターバックス コーヒー ジャパンが始めている。
顧客が足を運びたくなるような店舗づくりを
くら寿司はこの他、インバウンド需要に備え、アプリを4カ国語(英語、韓国語、中国語繁体字、中国語簡体字)に対応させた。
ゆくゆくは、顧客の購買データを分析し、個々人の好みに応じたネタをアプリ上でレコメンドするサービスの提供も視野に入れている。
くら寿司の田中信副社長は「『スマホ de くら』を、待ち時間の短縮と適切な人員確保につなげたい。商品もレベルアップし、顧客が足を運びたくなるような店舗づくりを目指す」と意気込みを語った。
関連記事
- 画像認識で皿をカウント、スマホで事前注文・決済――客も驚く「スシロー」新型店舗の全容
回転すし店「スシロー」が6月26日から、さまざまなテクノロジーを導入した新型店舗を兵庫県内で運営している。画像認識で皿をカウントする会計システムの他、公式アプリなどで商品の注文・決済を事前に完了させ、店舗のロッカーで商品を受け取れるサービスも採用。顧客からは驚く声が出ているという。 - スシロー、「Ok Google」で来店予約可能に “旬”の技術で接客を変革
大手回転すし店のスシローが、「Google アシスタント」を活用した来店予約の受付を開始。スマートフォンに「Ok Google、スシローで今から4名」などと話し掛け、行きたい店舗を口頭で伝えると予約が完了する。予約方法を充実させて他社との差別化を図り、国内回転すし市場トップの座を固める狙いがある。 - スタバ、レジに並ばずスマホで事前オーダー・決済、都内56店舗でスタート
スタバアプリを通じて注文から決済までを事前に完了させ、店舗で商品を受け取る「Mobile Order & Pay」が26日にスタート。まず東京都内の56店舗から。2020年内の全国展開を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.