半導体メーカーの東芝メモリホールディングスは7月18日、10月1日付で社名を「キオクシアホールディングス」に変更すると発表した。同社は昨年6月、東芝が米Bain Capitalなど日米韓企業連合に過半数の株式を売却し、東芝の連結子会社ではなくなっていた。東芝メモリHDのステイシー・スミス会長は「将来、上場企業になるための第一歩を踏み出す」と述べた。
新社名のキオクシア(Kioxia)は、日本語の「記憶」(kioku)とギリシャ語の「価値」(axia)を組み合わせた。同社は「フラッシュメモリ・SSD事業のリーディング企業として、新しい価値を創造し世界を変えていく存在を目指す」としている。
東芝は東芝メモリを売却後に再出資し、現在も約40%の株式を保有している。だが東芝メモリは今回、社名から「東芝」を消し、名実ともに新たなスタートを切る。
関連記事
- 東芝メモリ、約2兆円で売却完了
東芝は、半導体子会社「東芝メモリ」を米Bain Capitalなどが組む「日米韓企業連合」に約2兆3億円で売却した。 - 「作れなかったものが作れる」 中国企業傘下に入った東芝ライフスタイルの今
およそ4年振りに開催した家庭用エアコンの新製品発表会。中国企業傘下となった東芝ライフスタイルが現在の状況と今後の展望について語った。 - シャープの東芝PC事業買収に見え隠れするホンハイの意志
かつて栄華を誇った東芝のPC事業がシャープに買収される。この買収劇は“シャープ主体”というよりも、その親会社である鴻海(ホンハイ)精密工業の考えが反映されていると考えるべきだろう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.