ネットキャッシュが潤沢な“金持ち企業”、1位は東芝 2位は任天堂 上位のIT企業は……?
現預金と有価証券の合計額から有利子負債を差し引いた「ネットキャッシュ」が潤沢な企業は? 与信管理を手掛けるリスクモンスターの調査によると、1位は東芝の9777億円、2位は任天堂の8445億円だった。上位のIT企業は……?
現預金と有価証券の合計額から有利子負債を差し引いた「ネットキャッシュ」が潤沢な企業は? 与信管理を手掛けるリスクモンスター(東京都中央区)の調査によると、1位は東芝の9777億円だった。IT企業では、26位のミクシィ(1444億円)が最高位だった。
2位は任天堂(8445億円)、3位は信越化学工業(8120億円)、4位はSUBARU(7313億円)、5位はファナック(6071億円)だった。6位以下は、SMC(5123億円)、キーエンス(4682億円)、日本航空(3251億円)、セコム(2944億円)、大正製薬ホールディングス(2825億円)と続いた。
IT企業では、トレンドマイクロ(1164億円)、サイバーエージェント(913億円)、グリー(871億円)、メルカリ(801億円)、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(740億円)などが上位に入った。
東芝が大きくランクアップ、理由は
前回(2018年)の調査と比較すると、東芝が2813位から大きくランクアップ。経営再建の一環で、半導体子会社「東芝メモリ」を米Bain Capitalなどに約2兆3億円で売却したことが影響した。この他、大正製薬ホールディングス(22位→10位)、バンダイナムコホールディングス(28位→17位)などが順位を上げていた。
リスクモンスターは「現代の上場企業には、ROE(自己資本利益率)を高める経営戦略が求められている。本ランキング上位企業のように、経営の安定性を確保しつつ、積極的な投資や株主還元などにキャッシュを有効活用することで、日本経済をけん引していく企業が増えてほしい」としている。
調査は、19年6月17日の時点で18年4月期以降の決算資料を開示している2876社を対象に実施。ネットキャッシュは「現預金−(短期借入金+長期借入金+社債+1年以内返済の長期借入金+1年以内償還の社債+割引手形)」の計算式で算出した。
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