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ヤフーと三越伊勢丹、AI活用で子育てママの衣服開発 「Yahoo!検索」「知恵袋」から悩みを抽出

ヤフーと三越伊勢丹が、Yahoo! JAPANのビッグデータとAI技術を活用し、子育て中の小柄な女性向けにロングスカートを開発した。

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 ヤフーと三越伊勢丹はこのほど、Yahoo! JAPANのビッグデータとAI技術を活用し、子育て中の小柄な女性向けにロングスカートを開発したと発表した。「Yahoo!検索」の検索キーワードや「Yahoo!知恵袋」の書き込みから女性の悩みを抽出し、商品開発に生かした。商品は、三越伊勢丹のECサイト「arm in arm」で9月下旬に発売予定。

 Yahoo! JAPAN IDを取得している25〜35歳の女性ユーザーが、Yahoo!検索で検索したキーワードや、Yahoo!知恵袋に書き込んだ質問内容を、個人を特定しないように配慮した上で分析。自然言語処理などを活用し、子育て中の女性の服装に関するトレンドや悩みを抽出した。

 分析の結果、子育て中の小柄な女性はロングスカートへの関心が高く、着こなしや自転車の利用、抱っこひもとの合わせ方、静電気などに悩んでいる――といったことが分かったという。このデータを基に、三越伊勢丹が子育て中の女性と座談会を行い、仮説の検証を進め、ロングスカートを開発した。

 ヤフーは、顧客企業が持つデータやヤフーのビッグデータを分析し、新製品の開発などを後押しするサービス「DATA FOREST」(データフォレスト)を10月から提供する計画だ。三越伊勢丹との取り組みは、サービス開始に向けた実証実験の一例として実施した。

 両社は、開発したロングスカートの反響を踏まえ、今後もビッグデータを用いたアパレル商品の開発を進めるとしている。

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