人気プロゲーマー「Ninja」が配信拠点をAmazonのTwitchからMicrosoftのMixerに
「Fortnite」の実況などで人気のプロゲーマー「Ninja」ことリチャード・タイラー・ブレヴィンス氏(28)が、配信拠点をAmazon傘下のTwitchからMicrosoft傘下のMixerに完全移行すると発表した。
米Amazon傘下のゲーム実況サービスTwitchで最もフォロワーの多い人気プロゲーマーの1人、「Ninja」ことリチャード・タイラー・ブレヴィンス氏(28)は8月1日(現地時間)、ゲーム実況の拠点をTwitchから米MicrosoftのMixerに移すと発表した。
NinjaはTwitchで1472万フォロワーを誇る。主にFortniteの実況で人気だ。Wikipediaによると、2009年にMicrosoft製作のゲーム「Halo 3」でプロとしてデビューし、Twitchには2011年に参加した。
同氏はプレスリリースで、「次のステップとして、Mixerでより大きな目標を達成できると考えた。私のゲーマーとしてのルーツはHaloなので、Microsoftと協力してMixerに行くのは当然のステップだと思う」と語った。
Ninjaは今後、Mixerでのみゲーム配信を行っていく。また、多数のゲームイベントやアクティベーションに参加し、Mixerで新たなコミュニティを築く。
同氏の大手スポンサーであるRed Bullとの契約は継続するようだ。あらかじめ用意されていた記者会見風の発表動画で、Red Bullの冷蔵ショーケースから質問を受けるシーンがあった。
NinjaのMixerでの最初のストリーミングはシカゴで2日から開催の「Lollapalooza 2019」からになる。
Mixerは期間限定で、Ninjaのチャンネルへの1カ月の無料サブスク利プション(本来は月額5.99ドル)を提供している。
Microsoftからの公式発表は本稿執筆現在まだないが、Mixerの公式Twitterアカウントの画像がNinjaになっている。
MixerはMicrosoftが2017年に立ち上げたゲーム実況プラットフォーム。Twitchより高いチャンネル購読料や投げ銭システムなどで、一般のストリーマーだけでなく、プロも呼び込もうとしている。
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