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NECが“空飛ぶクルマ”に本腰 試作機の浮上に成功、システム開発も加速
NECが“空飛ぶクルマ”の実用化に向け、機体の制御・通信技術などの管理基盤の構築を本格化すると発表。第1弾として、無人の試作機を浮上させる実験を8月5日に行い、成功したという。今後も技術の開発・検証を進めていく方針だ。
NECは8月5日、人や貨物を積んで都市の上空を飛行する“空飛ぶクルマ”の実用化に向け、機体の制御・通信技術などの管理基盤の構築を本格化すると発表した。取り組みの第1弾として、無人の試作機を浮上させる実験を同日行い、成功したことを明らかにした。今後も試作機を活用し、技術の開発と検証を進めていく。
NECが過去に航空管制システムや衛星運用システムの開発を通して培ってきた、管制技術・無線通信技術・無人航空機の飛行制御技術などを応用し、新たな移動手段を実現する狙いがある。
5日に実施した実験では、約3.9(全長)×約3.7(全幅)×約1.3(全高)メートルで、モータードライバーと4基のプロペラを備えた試作機を活用。自律飛行と位置情報の取得に対応したソフトウェアで制御し、NECの我孫子事業場(千葉県我孫子市)に新設した実験場の内部を浮遊させた。
NECはかねて空飛ぶクルマに注目しており、2018年3月には、機体の開発プロジェクト「CARTIVATOR」を運営する有志団体とスポンサー契約を締結。資金や技術の提供を行ってきた。
今後も外部との協業を進める方針で、NECは「技術の開発・検証を進める他、パートナー連携を強化し、将来的には地上から空までをシームレスにつなぐ、次世代の移動環境の実現を目指します」としている。
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