Oracle Cloudのサーバレス「Oracle Functions」が正式リリース。Azureのイベントとの連携も可能
Oracle Cloudのサーバレスコンピューティングを実現するFaaSの「Oracle Functions」がリリースされた。それをイベントドリブンで呼び出せるイベントサービスの「Oracle Cloud Infrastructure Events」の提供も始まった。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Oracle Cloudのサーバレス「Oracle Functions」が正式リリース。Azureのイベントとの連携も可能」(2019年8月6日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
Oracleは、Oracle Cloudのサーバレスコンピューティングを実現するFaaS(Function as a Service)の「Oracle Functions」と、それをイベントドリブンで呼び出せるイベントサービスの「Oracle Cloud Infrastructure Events」を正式サービスとしてリリースしたと発表しました。(Oracle Functionsの発表、Oracle Cloud Infrastructure Eventsの発表)
Oracle Functionsは、同社が2017年にオープンソースとして公開した「Fn Project」をベースに商用サービス化したもの。
(参考:[速報]Java対応のサーバレスプラットフォーム「Fn Project」、オラクルがオープンソースで公開。JavaOne 2017)
一般的なサーバレスコンピューティングと同様に、仮想マシンなどコンピューティングリソースのプロビジョニングは不要。あらかじめ関数を登録しておくとイベントに反応して関数が実行され、実行が終了すればプロセスは消去されます。
実行時間に応じて課金されるため、イベント待機時には料金は発生しません。
Oracle Functionsで実行されるすべての関数はDockerコンテナとしてパッケージされ登録、実行されるため、関数の実行環境を自由にカスタマイズできるのが特徴です。
そのOracle Functionsを呼び出すイベントを扱うサービスがOracle Cloud Infrastructure Events(以下、Oracle Events)です。
Oracle Eventsは、Oracle Cloudのさまざまなサービスからのイベントをトリガーに、Oracle FunctionsやOracle Notifications、Oracle Streamingなどを呼び出すことができます。
Oracle Eventsの特徴は、Cloud Native Computing Foundationの Serverless Working Groupが策定中の標準仕様であるCloudEventsに対応したものであることです。
これにより同じCloudEventsの標準に対応したイベントであれば相互運用が可能。すでにMicrosoft AzureのAzure Event Gridが同じくCloudEvents標準に対応しており、相互運用可能だと説明されています。
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