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シャープ、電池交換不要の位置情報ビーコン 高効率の太陽電池で実現

 シャープが、太陽電池搭載で電池交換の手間がかからないビーコン「レスビー」を開発したと発表。起電力が高い「色素増感太陽電池」を使い、メンテナンスの手間を減らスト同時に、GPSが使いにくい環境でも位置情報を測定できる。

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 シャープはこのほど、発電効率が高い太陽電池を搭載することで電池交換を不要にした位置情報向けビーコン「レスビー」を開発したと発表した。屋内にある非常灯程度の明るさでも安定して動作し、定期メンテナンスの手間を減らした。

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 ビーコンは位置情報信号をBluetoothなどで発信する装置。専用アプリをインストールしたスマートフォンなどで受信すると、屋内や地下などGPSが使えない環境でも位置を特定できる。屋内の地図案内や位置情報を活用したサービスなどの需要が見込まれている。

 従来のビーコンは使い切りの1次電池を使うのが一般的で、定期的に電池を交換する必要があった。さらに発信する電波の減衰を防ぐために地上2メートル程度の高所に設置する必要があり、メンテナンスの手間があった。

 レスビーは発電効率の高い「色素増感太陽電池」を採用。光量の少ない環境でも安定した信号発信が行えるという。同電池は、米国の太陽電池専門誌「Progress in Photovoltaics」の色素増感太陽電池分野で「世界最高の発電効率」として2012年に認定されていたもの。

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 300ルクスの明るい環境では1秒間に10回の信号を発信できる。屋内に設置された非常灯の下など、50ルクス程度の暗い環境でも1秒間に1回程度の信号を安定して発信できるという。

 製品は位置情報向けサービスを提供する法人向けに販売する。

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