ビジネスチャットツール提供の「Chatwork」がマザーズ上場へ
SaaS型ビジネスチャットツール「Chatwork」を提供するChatworkがマザーズに上場する。上場予定日は9月24日。
東京証券取引所は8月15日、SaaS型ビジネスチャットツール「Chatwork」を提供するChatworkのマザーズ上場を承認した。上場予定日は9月24日。証券コードは「4448」。
Chatworkは2004年に設立(当時の社名はEC studio)。Chatworkの開発・提供や、ESET社(スロバキア)のセキュリティソフト「ESET」の代理販売を手掛けている。
売上の大半を占めるChatworkは、グループチャットやタスク管理、ファイル共有ができるサービス。ストレージ容量に上限がある無料プラン1種と、上限を緩和して機能を充実させた有料プラン3種をそろえている。全ユーザー数は274万7000人で、うち有料プランのユーザー数は36万4000人(19年6月末時点)。
有価証券報告書によると、18年1〜12月期の通期業績は、売上高が13億100万円(前年比34.4%増)、営業損失が1億8600万円(前年は2億4900万円の赤字)、純損失が1億1000万円(同2億3200万円の赤字)。同期は新規顧客を開拓した一方、広告宣伝費など販管費が増大したという。
有料プランの契約者が増えたため、19年1〜6月期の業績は、売上高が8億5300万円、営業利益が5500万円、純利益が4600万円と黒字で推移している。
上場に伴い、60万株を公募。790万株を売り出し、需要に応じて127万500株を上限に追加売り出し(オーバーアロットメント)を行う。公開価格決定は9月12日、主幹事は大和証券。
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