速報
Slack、NYSEに上場 初値は参考価格を約50%上回る38.50ドル
企業向けコラボレーションツール「Slack」を運営する米Slack TechnologiesがNYSEに上場した。Spotifyと同様に、IPOではなく、直接上場だった。初値は参考価格を約50%上回る38.50ドル。
企業向けコラボレーションツール「Slack」を運営する米Slack Technologiesは6月20日(米国時間)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。ティッカーシンボルは「WORK」。
スウェーデンSpotifyと同様に、新たな株式は発行せずに、自社の株式を直接証券取引所に登録する「直接上場」という方法での上場。NYSEは19日に参考価格を26.00ドルに設定したが、初値はそれを大きく上回る38.50ドル、終値は38.62ドルだった。
直接上場では、新しい株式を売却しないため、企業は追加の運営資金を獲得しない。既存の株主が株式を公開市場に売りに出すために登録することによって、流動性を得るのが目的だ。Slackは既に8億ドル以上の現金を手元に持っているので、当面資金調達の必要はない。
Slackは日本を含む世界150カ国以上でサービスを提供しており、DAUは1000万人。有料プランを採用する企業ユーザーは前年比50%増の8万5000社としている。
スチュワート・バターフィールドCEOは公式ブログでユーザーやチームなど関係者に感謝の言葉を述べ、「すべての人の生活を、よりシンプルで、より楽しく、より生産的にし続けることを約束する」と語った。
関連記事
- Slack、IPO申請書を公開 過去1年の売上高は4億ドル超、純損失は1億ドル超
企業向けコラボレーションツール「Slack」を運営する米Slack Technologiesが株式公開申請書を公開した。文書によると過去1年間の売上高は4億5500万ドル、純損失は1億3890万ドルだった。有料ユーザー数は8万8000人。 - SlackがMicrosoft製品と連携 チャット画面で「Office」ファイルなど閲覧可能に
コラボレーションツール「Slack」が「Office 365」と連携。Slack上で「Microsoft Office」シリーズのファイルを閲覧したり、「Outlook」に届いたメールを確認したりすることが可能になる。詳細と実装時期は決まり次第告知する。 - Slack、株式公開へ
企業向けコラボレーションツール「Slack」のSlack Technologiesが新規株式公開(IPO)すると発表した。順調にいけば年内の公開になる見込みだ。 - Slack、ロゴを変更し、アプリアイコンも統一
企業向けコラボレーションツール「Slack」のロゴが変わった。配色は変わらず、ハッシュタグではない形になった。モバイルアプリのアイコンも統一された。 - Slack、DAUが1000万人突破
年内のIPOをうわさされているSlackが、DAU(日間アクティブユーザー数)が1000万人を超えたと発表した。有料プランを採用する企業ユーザーは前年比50%増の8万5000社。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.