京アニ支援のクラウドファンディング、Makuakeで開始 「支援の方法は1つでも多く用意されているべき」
京アニへの支援金を募るクラウドファンディングが8月19日、「Makuake」で始まった。アニメ産業を支援するNPO法人・ANICが、JAniCAの協力を得て実施。支援金から振込手数料を差し引いた全額を、京アニの口座に振り込む。
放火事件で多数の犠牲者が出たアニメ制作会社・京都アニメーション(京アニ)への支援金を募るクラウドファンディングが8月19日、「Makuake」で始まった。アニメ産業を支援するNPO法人・ANIC(アニメ産業イノベーション会議)が、日本アニメーター・演出協会(JAniCA)の協力を得て実施。支援金から振込手数料を差し引いた全額を、京アニの口座に振り込む。
京アニをめぐっては、同社自身が支援金を受け付ける専用の銀行口座を開設している他、日本のアニメを配給する米企業のSentai Filmworksが、米国のクラウドファンディングサイト「gofundme」で支援を募っている。
ANICは「支援の方法は1つでも多く用意されているべき」とし、まだ日本では行われていないクラウドファンディングを行うことにしたという。Makuakeならクレジットカードによる決済もでき、「クレジット決済をしたい方など新たな選択肢の1つの方法」とも説明している。
500円〜100万円までのコースを用意し、10月18日まで支援を募る。リターンとして、支援者の名前(ニックネームも可)と支援額、メッセージ(希望者のみ、全角100文字以内)を、クラウドファンディング終了後2カ月以内をめどに、京アニに届ける。同時期に開設する専用Webサイトにも、支援者のうち希望者の名前を掲載する。
支援金は京都アニに渡し、亡くなった社員や療養中の社員、その家族への支援、会社再建に使ってもらう。京アニの負担などを考え、支援が最終的にどのような目的で使われたかの確認は行わないとしている。
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