2019年のAmazon Prime Day。AWS上の42万6000台相当のサーバや1900個のデータベースインスタンスなどで乗り切る
Amazonは毎年行っている、プライム会員向けのセールである「Amazon Prime Day」。2019年は7月15日と16日の2日間行われ、世界中の人に利用されました。AWSのチーフエバンジェリストであるJeff Barr氏がブログを更新し、どれだけAWSのコンピューティングリソースが使われたのか紹介しています。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「2019年のAmazon Prime Day。AWS上の42万6000台相当のサーバや1900個のデータベースインスタンスなどで乗り切る」(2019年8月20日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
Amazonは毎年、プライム会員向けのセールである「Amazon Prime Day」を開催しています。2019年のPrime Dayも、7月15日と16日の2日間行われました。
Amazon Prime Dayは世界各国で同じ日に行われているため、国ごとの時差はあるものの開催期間中はものすごい勢いでプライム会員がAmazonのECサイトにアクセスを繰り返します。Amazon Prime Dayが世界最大級のオンライントランザクションが発生するイベントであることに異論を唱える人はいないでしょう。
そのECサイトの基盤を支えているのがAmazon Web Services(AWS)です。
AWSのチーフエバンジェリストJeff Barr氏は、ブログ「Amazon Prime Day 2019 – Powered by AWS」で、今年のAmazon Prime DayでどれだけAWSのコンピューティングリソースが使われたのか紹介しています。
以下に、Prime Dayで使われたAWSのコンピューティングリソースの量を箇条書きにしてみましょう。
- Amazon ECインスタンスにより、Prime Day開始時に37万2000台相当のサーバを起動。ピーク時には42万6000台相当に
- Amazon EBSによる63ペタバイトのブロックストレージと、1日あたり2兆1000億回のアクセス、1日あたり185ペタバイトのデータ転送
- Amazon DynamoDBに対して合計7兆1100億回のAPIコール。ピーク時には1秒あたり4540万回のリクエストを処理
- Amazon Auroraによる1900個のデータベースインスタンスと609テラバイトのデータベース。1480億回のトランザクション、
昨年7月に開催されたAmazon Prime Dayでは一部に障害が発生し、アクセスが遅くなるなどの影響がありました。
トラブルの原因としてECサイトの内部データベースをOracleからAmazon Auroraに移行したからではないか、といった報道もありましたが、誤報だったとされています。
(参考記事:Amazonプライムデーのサーバ障害、AmazonがOracleからAurora DBに乗り換えたのが原因ではない。Amazon CTOがCNBCの報道を否定)
今年はそうしたトラブルも報道されておらず、Amazonは無事にPrime Dayを乗り切ったようです。
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