「第4の携帯キャリア」として10月から参入する予定の楽天モバイルの本格稼働が、来春に遅れる見通しだと共同通信が9月5日に報じた。通信に必要な基地局の整備が遅れたためだとしている。10月からは、5000人程度に限定して無料の通信サービスを提供するという。
楽天モバイルの基地局をめぐっては、整備を急ぐよう、8月26日に総務省が行政指導したと発表。同社への行政指導は3月、7月に続いて3回目。総務省は、「3月末に提出を受けた基地局の具体的な整備計画に対し、6月時点で進捗に遅れが見られた」という。
このため、総務省は修正計画の提出と実行を楽天モバイルに要請。同社は7月末に修正計画を提出し、8月19日に整備が遅れた要因と今後の取り組み強化の方針などに関する文書を総務省に提出していた。
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