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Z会、英語スピーキングの採点をAIで自動化へ 公正な採点を低コストで実現する狙い
Z会とEdulabが、AIを活用して英語のスピーキングテストを自動採点する技術の共同研究を始めたと発表した。
Z会と、教育ITシステムなどを手掛けるEdulab(東京都渋谷区)は9月10日、AIを活用して英語のスピーキングテストを自動採点する技術の共同研究を始めたと発表した。
約8000人が受験するZ会の「英語CAN-DOテスト」で集まった数万点の音声データと評価データを活用。EdulabのAIを使った自動採点技術を組み合わせ、受験者が話した英語を自動採点する技術の研究開発を進める。
開発の背景には、学習指導要領の改訂や、大学入試センター試験が大学入学共通テストに変わる大学入試改革がある。グローバル化が進む中で、読み書きだけでなく「話す」「聞く」などの技能も教育で重要視するようになったが、話す技能の測定には人件費がかかるうえ、評価する人によって測定結果にばらつきが出るなどの懸念もある。
開発する自動採点技術は、東京外国語大学大学院で言語学を専門とする投野由紀夫教授が監修する。今後は自動採点の精度を高めながら、研究成果を学会などで発信する。
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