IT担当相・竹本直一氏のYouTube、「高く評価した動画」にアニメ海賊版など 公式サイトはドメインロックで表示できず
IT担当相として初入閣した自民党の竹本直一氏(78)。公式サイトはドメインロックがかかって表示できず、公式YouTubeでは不適切な動画を含んだリストを公開していた。ネット上では、その資質を疑問視する声も出ている。
9月11日の内閣改造で科学技術(IT)担当相として初入閣した自民党の竹本直一氏(78)。最先端のIT分野を担当するにも関わらず78歳と高齢で、ネット上では、その資質を疑問視する声も出ている。
竹本氏は、公式WebサイトやTwitter、Facebook、YouTubeなどネットメディアを通じて情報発信しているが、公式サイトは9月13日現在、閲覧できない状態だ。さらに、公式YouTubeでは、アニメ海賊版など不適切な動画を含むリストを、「高く評価した動画」として公開していたことも分かった。
竹本氏の事務所は、「本人はこんな動画は見ないと思う」とコメント。YouTubeアカウントを管理するスタッフのミスで、不適切な動画を含むリストが誤って公開された可能性があるという。
公式サイトはアクセス不能 「ドメインロックかけられた」
竹本氏の公式サイトのURLは、「http://takemotonaokazu.com/」。13日現在、アクセスすると「IPアドレスが見つかりませんでした」と表示され、閲覧できない。竹本氏のTwitterによると、「ドメインを管理している会社からロックがかけられた状態」になっており、復旧作業中という。
公式YouTubeの「高く評価した動画」にアニメ海賊版など不適切な動画
また、竹本氏の公式YouTube「TakemotoTV」では、13日午前まで、「高く評価した動画」(アカウント所有者が「いいね!」した動画)のリストが公開されており、アニメの海賊版や、「安倍晋三と金正恩は親戚!!! 安倍晋三は『在日』です」などと題する動画など、不適切な内容の動画も含まれていた。
ITmedia NEWSが竹本氏の事務所に取材したところ、「公式YouTubeの『高く評価した動画』リストは今初めて知った。なぜこうなっているのか分からない。本人はこんな動画は見ないと思う。YouTubeアカウントを複数のスタッフで共有しているので、スタッフのミスでは」とコメント。取材後、「高く評価した動画」のリストは削除され、現在は閲覧できない状態になっている。
また、竹本氏は、「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(はんこ議連)の会長を務めており、行政手続きのデジタル化と「はんこ文化」の両立を目指す考えを示したとも報じられた。このニュースはネットで話題になり、「はんこの維持は、IT化と逆行している」とTwitterに批判が殺到。12日昼前には、「竹本IT相」がTwitterトレンドトップに入った。
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