ニュース
ソニーの「Crystal LED」が家庭のリビングへ 110インチでフルHD、790インチで16Kも
米Sony Electronicsが「Crystal LED」を一般家庭向けに販売すると発表した。カスタムインストーラー(工事も手がける専門業者)を介して販売する。
米Sony Electronicsは9月12日(現地時間)、微細なLEDを並べた自発光ディスプレイ「Crystal LED」を一般家庭向けに販売すると発表した。
R(赤)、G(緑)、B(青)の微細なLED素子を並べて1画素を構成し、画素ごとに駆動する自発光ディスプレイ。マイクロLEDのサイズは0.003平方ミリと極めて小さく、画面表面の99%以上を黒(RGB光源以外の部分)が占めたことで高いコントラストを実現した。
Crystal LEDは、2012年のCES(当時は2012 International CES)で初の試作機を展示。当時は家庭用の「次世代ディスプレイ」として注目を集めたが、その後デジタルサイネージなど業務用に転換し、2016年から「CLEDIS」(クレディス)という名称で販売している。
今回の家庭用Crystal LEDは、CLEDISと同じモジュール構造を採用している。正方形に近い小型モジュールを組み合わせ、任意のサイズと形状の画面を作れるというもので、例えば18個のモジュールを並べると110インチのフルHD、72個で220インチ4K、288個で440インチ8K、576個で790インチ16Kとなる。販売はカスタムインストーラー(工事も手がける専門業者)を介して行う。
関連記事
- なぜドルビービジョン対応製品が増えたのか?――CESリポート(後編)
AV評論家・麻倉怜士氏によるCESリポート後編。今回はドルビービジョンにソニーの「Crystal LED Display」と超短焦点プロジェクター、HDMI 2.1、MQAの最新動向など盛りだくさん。さらに「ドルビーシネマ」体験リポート付き。映画館はここまで来た! - ソニー、微細なLEDを敷き詰めた自発光ディスプレイ「CLEDIS」を商品化――「Crystal LED Display」の技術がベース
ソニーは、極めて微細なLEDを用いる独自のディスプレイ技術「CLEDIS」(クレディス)を発表した。2012年のCESで参考展示した「Crystal LED Display」の技術をベースに開発したもの。 - 魅せる有機EL、技術押しのCrystal LED――CESまとめ(前編)
今年のCESは、LGとSamsungの大型有機ELに始まり、第2世代Google TV、そしてソニーの“隠し球”「Crystal LED Display」と話題に恵まれていた。全体を通して感じた傾向とトレンドをまとめていこう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.