ソフトバンクとNVIDIAが協業 クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」日本版をβ提供へ
ソフトバンクと米NVIDIAが協業し、クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の日本版を今冬にリリースする。利用できるのはクローズドβテスト参加者のみで、正式展開はまだ先の予定。同サービスは、処理能力が非力なマシンやスマートフォンでも快適なプレイができる点などが特徴だ。
ソフトバンクは9月19日、米NVIDIAと協業し、NVIDIAが北米と欧州でβ版を提供しているクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の日本版「GeForce NOW Powered by SoftBank」(β版)を今冬にリリースすると発表した。日本版を利用できるのはクローズドβテスト参加者のみで、正式展開はまだ先の予定。テスターの定員は1万人で、同日から公式サイト上で募集している。
GeForce NOWは、高性能なサーバを基盤とし、クラウド経由でゲームソフトをストリーミング配信するサービス。処理能力が非力なマシンやスマートフォンでも快適なプレイができる点や、セーブデータをクラウド上に保存するため、利用する環境を選ばずプレイを中断・再開できる点が特徴だ。
北米・欧州版では「Fortnite」や「Pro Evolution Soccer」シリーズ(「ウイニングイレブン」シリーズの海外版)など500タイトルを提供している。日本版でサポートするゲームタイトルは現時点では未定で、追って告知するとしている。
ソフトバンクの親会社・ソフトバンクグループは、2016年にNVIDIA株を取得したものの、市場変動の影響で18年に売却した経緯がある。かつてのグループ企業と手を組むことになった理由について、ソフトバンクは「5G時代の新たなゲーム体験の実現に向け、NVIDIAと協業して『GeForce NOW Powered by SoftBank』を提供することとなった」と説明。今後はβテストの結果を踏まえ、正式展開に向けてサービスの品質を改善するという。
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