国の「キャッシュレスでポイント還元」公式サイト、対象店舗を表示するデジタル地図導入 6000ページ超のPDF廃止
「キャッシュレス・消費者還元事業」の公式サイトがリニューアル。加盟店の位置を表示するデジタル地図を追加した他、同機能のアプリ版もリリースした。決済手段や地域・店舗名を入力すると、該当する加盟店の位置を地図上に表示できる仕組み。刷新前に話題となっていた、6000ページ超のPDFファイルがダウンロードされる仕様は廃止された。
経済産業省は9月20日、10月の消費増税に伴って開始予定の、加盟店でキャッシュレス決済した消費者に最大5%相当のポイントを還元する「キャッシュレス・消費者還元事業」の公式サイトを刷新した。加盟店の位置を表示するデジタル地図を追加した他、同機能のアプリ版(iOS/Android)もリリースした。
デジタル地図では、検索フォームに決済手段や地域・店舗名を入力すると、該当する加盟店の位置を地図上に表示できる。業種・業界・還元率に応じた検索結果の絞り込みにも対応。ユーザーの位置情報を取得し、近隣の加盟店を表示することも可能だ。
ただ20日午後3時現在、ユーザーのアクセスが集中しているため、地図機能を利用しづらい不具合が続いている。
刷新前は「PDFファイルが長すぎる」と話題に
公式サイトの刷新前は、サイト内の「登録加盟店はこちら」と書かれたボタンをクリックすると、店舗名や所在地をリスト化した6000ページ超のPDFファイルがダウンロードされる仕様だった。
そのあまりの量に、ネット上で「長すぎる」と話題になった他、FinTechベンチャーのZaimがPDFファイルの内容をテキスト化して非公式の検索サイトを作るなど、使い勝手の改善に向けた動きが出ていた。
現在は、公式サイトで「登録加盟店はこちら」を押すとデジタル地図に遷移する仕組みに変更され、PDFファイルは廃止されている。
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