「Windows Virtual Desktop」正式サービス開始 Azureの東西日本リージョンからも利用可能に
Microsoftが「Windows Virtual Desktop」の正式提供を開始。東日本と西日本リージョンを含む全世界のリージョンから提供されるようになった。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「「Windows Virtual Desktop」正式サービスとして提供開始、マイクロソフト純正のVDI環境。Azureの東西日本リージョンからも利用可能に」(2019年10月1日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftは、クラウドサービスとしてWindows 10の仮想デスクトップ環境を提供する「Windows Virtual Desktop」を正式サービス化したと発表しました。
パブリックプレビュー版は米国リージョンからのみ提供されていましたが、正式サービス化に伴い、東日本と西日本リージョンを含む全世界のMicrosoft Azureのリージョンから提供されるようになりました。
Windows Virtual Desktopは、Microsoft Azureのクラウドサービスとして提供されるため、Azureのクラウドコンソールから容易にプロビジョニングが可能。
クライアントとしてWindowsマシンは当然のこと、シンクライアントやiPad、Webブラウザなども利用可能。またフルデスクトップの仮想化だけでなく、ExcelやPowerPoint、Outlookなどのアプリケーションを仮想化してWindowsデスクトップへ配信することも可能となっています。
下記の画像は、昨年9月に米フロリダ州で行われたイベント「Microsoft Ignite」でのWindows Virtual Desktopのデモのようすです。
Microsoft Surfaceで仮想デスクトップを表示。Surfaceのマイクやペン入力にも対応。Microsoft Azureのコンピュートやストレージ、GPUなどの能力を活用できるため、クライアントの性能に依存せずにPhotoshopなどの重いアプリケーションも十分な速度で実行できると説明されました。
Windows Virtual Desktopで利用可能なOSはWindows 10 Enterprise、Windows 7 Enterprise、Windows Server 2012 R2、2016、2019。また、Windows 7に対しては2023年1月までセキュリティアップデートが提供される「Windows 7 Extended Security Updates」が適用されます。
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