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Instagram、いじめ対策の「制限」機能を正式導入 相手に知られないままコメント非表示に
米Facebook傘下のInstagramは、ネガティブなコメントなどをするユーザーを、相手に知られないまま非表示にする「制限」機能を日本を含む世界で提供開始した。
米Facebook傘下のInstagramは10月2日(現地時間)、ネガティブなコメントなどをするユーザーを、相手に知られないまま非表示にする「制限」機能を日本を含む世界で提供開始した。オンライン上でのいじめからユーザーを守るための機能だという。
制限機能をあるユーザーに対して有効にすると、そのユーザーが自分に対してつけたコメントは第三者から見えなくなる。制限したユーザーからのコメントがあっても自分に通知は届かないが、どんなコメントが来たのか確認することも、無視して削除することもできる。
また、制限ユーザーからのダイレクトメッセージは「メッセージリクエスト」に移動され、直接表示されることはない。メッセージを確認しても、相手に既読通知などが行かない。
従来もコメントを非表示にしたり削除したりできたが、そうすると相手に分かってしまい、いじめがエスカレートする恐れがあった。このため、「いじめを受けるユーザーは被害を報告したりブロックしたりすることをためらう傾向があった」(同社)という。
今回実装された機能では、制限されたユーザー自身が制限されたことを直接知ることはない。
同機能の他にもInstagramは、攻撃的なコメントの投稿前に警告を出し再考を促す機能を7月から段階的に提供を始めるなど、オンライン上のいじめ対策に取り組んでいる。コメント再考機能の提供開始と同時期に、制限機能のテスト提供も開始していた。
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