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HP、最大9000人のリストラ計画を発表 プリンタ事業の不調で
プリンタ部門が不調のHP Inc.が、向こう3年間で最大9000人を削減すると発表した。11月に新CEOに就任するエンリケ・ロレス社長は、「次の段階に進むに当たり、大胆で断固とした行動を取る」と語った。
米HPは10月3日(現地時間)、向こう3年間で7000〜9000人を世界で削減する計画を発表した。全従業員の約16%に当たる。このリストラにより、年間約10億ドルのコスト削減を見込む。
同社が8月に発表した第3四半期(5〜7月期)の業績は、PC部門は増収減益、プリンタ部門は減収減益だった。
同社は8月、CEO交代を発表した。2014年のエンタープライズ部門とPC・プリンタ部門の分社化後、PC・プリンタ部門のHP Inc.のCEOを務めてきたディオン・ワイズラー氏に代わり、2020年度がスタートする11月1日にエンリケ・ロレス社長がCEOに就任する(社長兼CEOになる)。
ロレス氏はこのリストラを含む2020年度の財務見通しの発表文で「われわれは次の段階に進むに当たり、大胆で断固とした行動を取る。(中略)顧客重視のデジタル企業として、イノベーションをリードし、目的を持って実行していく」と語った。
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