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「ルパン三世」はどうやって認証を突破した? 他人をアテにする「人脈認証」を考える架空世界で「認証」を知る(1/4 ページ)

小説、漫画、アニメ、映画などの架空世界に登場する「認証的なモノ」を取り上げて解説する連載をITmediaで出張掲載。第21回のテーマは「ルパン三世」。

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この記事は認証セキュリティ情報サイト「せぐなべ」に掲載された「架空世界 認証セキュリティセミナー 第23回『世紀の大泥棒と認証【ルパン三世】」(2018年6月14日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。当時未発売だった製品やサービスの記述などは、本記事掲載時の状況に合わせて編集しています。

世紀の大泥棒が活躍する人気アニメ

 ……それでは講義を始める。

 前回はSF映画の金字塔「ターミネーター2」に登場する認証の現場を見ていった。いかがだっただろうか。案外こうした古典は、ネタとしては知っていても見たことはないという人も多いかもしれない。これを機に視聴してみるのも良いだろう。

 今回はあの世紀の大泥棒「ルパン三世」を題材に、認証がどのように絡んでくるのかを見ていこう。

大人向けを志向し、再放送で大ヒット

 では基本データから紹介しよう。といっても、さすがに知っている諸君の方が多いだろうか?

 原作はモンキー・パンチのマンガで、1967年よりWEEKLY漫画アクションにて連載開始、1971年にはテレビアニメ化された。「テレビまんが」といわれている時代に大人向けの作品を志向し、当初は視聴率が伸び悩んだが、再放送が繰り返された結果人気が高まり、第2シリーズの制作が決定、その後不動の人気を博している。

 あらすじについては紹介する必要もないだろう。世紀の大泥棒「アルセーヌ・ルパン」の孫である「ルパン三世」とその仲間「次元大介」「石川五ェ門」が、謎の美女「峰不二子」と時には敵対、時には協力しながら美術品や宝飾品を泥棒し、そしてICPO(国際刑事警察機構)の敏腕(?)刑事「銭形警部」がルパン一味を追跡する物語だ。

 基本的には1話完結で、ナンセンスやスラップスティックなどの要素をふんだんに含んだコメディ作品である。日本だけではなく海外でも人気の作品で、2015年に放映された第4シリーズは主にイタリア向けに制作された。

 2018年には第5シリーズ「ルパン三世PART5」が放映された。このPART5は、第1話から第5話が連続したストーリーになっており、第6話が1話完結、第7話から新しい連続ストーリーが始まるという構成になっている。

脳力0でないと開けられない金庫?

 では、認証について見ていこう。まずは「ルパン三世PART5」の第6話「ルパン対天才金庫」からだ。

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