速報
Google、VRヘッドセット「Daydream View」終了を認める
Googleが、2016年のMade by Googleイベントで発表したスマートフォンをセットして使うVRヘッドセット「Daydream View」の販売を終了した。「あまり使われなかったため」で、現在はARに多額を投資していると説明した。
米Googleは10月15日(現地時間)、ハードウェア発表イベント「Made by Google」終了後、自社運営のオンラインショップGoogleストアからVRヘッドセットの「Daydream View」のページを削除した。
Googleは米VentureBeatなどに対し、Daydream Viewの販売を終了することを認める声明文を送った。この中で「われわれが期待していた一般消費者や開発者による幅広い採用はなく、利用が徐々に減少していくのを見てきた」と販売終了の理由を説明した。スマートフォンをVRヘッドセットに挿入するという使い方は、ヘッドセットを使う間アプリへのアクセスを奪うことになるのも大きな問題だとしている。
Googleは現在、Google LensやGoogleマップのAR機能などのAR体験に多額を投資しているとも語り、VRからARにシフトしていることを示した。
Daydream Viewの販売は終了するが、サポートは継続する。
Daydream Viewは、2016年に開催した最初のMade by Googleイベントで発表されたが、その後の3回のイベントでは全く触れられなかった。今年の5月には、VRコンテンツ作成サービス「Jump」の終了が発表され、GoogleのVRからの撤退が噂されていた。
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