「東京モーターショー2019」開幕直前 クルマの未来を占う、国内メーカーの出展内容まとめ(2/5 ページ)
「第46回東京モーターショー2019」では、トヨタが自動運転EVのコンセプトカー「LQ」、日産が「ニッサン IMk」を披露するなど、未来を占うクルマがそろう。国内大手メーカーの出展内容をまとめた。
ホンダ、マツダ……各社の展開は
コンパクトEVの分野では、本田技研工業(ホンダ)が「Honda e」を国内で初披露する。9月にフランクフルトモーターショーで公開した量産モデルで、20年に日本でも発売する計画だ。両脇にはドアミラーの代わりにカメラを装着し、運転席に設けたモニターに映像を表示する。AI技術を用いた音声認識機能「Honda Personal Assistant」(ホンダ パーソナル アシスタント)も備える。
同社はこの他、新型「FIT」(4代目)も世界初公開する。
マツダは、同社初の量産EVを世界初披露する。詳しい内容は明かしておらず、一部の内装が映り込んだ動画のみを公開している。
スズキは、ドライバーがスイッチを押すと、車体の形やフロントマスクなどが変化するというEVのコンセプトカー「WAKUスポ」(ワクスポ)を参考出展。家の「離れ」のように、程よい大きさの室内空間を目指した自動運転車のコンセプトカー「HANARE」(ハナレ)も展示する。
ダイハツ工業も、車内を広めにとり、ラストワンマイルでの活用を見込む自動運転車のコンセプトカー「IcoIco」(イコイコ)を出展。付属のロボット「Nipote」(ニポテ)が搭乗者と会話し、「移動に関わる生活をアシストする」(同社)とうたう。
この他、三菱自動車工業は、電動SUV(スポーツ多目的車)「MI-TECH CONCEPT」などを世界初披露する。センシング技術で検知した情報を、AR(拡張現実)で運転席に映し出し、ドライバーに注意喚起する機能を備える。
一方、SUBARUは「新型レヴォーグ」のプロトタイプ(第2世代)を世界初公開する。詳細は明かしていないが、「自動運転化が進むモビリティ社会の中で、誰もが自分の意思で、運転をどこまでも楽しめる未来の実現を目指した1台」と説明している。
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