「AIがあれば、人とクルマの心は通う」 豊田章男社長が熱弁:東京モーターショー2019
「東京モーターショー2019」のトヨタブースは未来の街をイメージしている。豊田章男社長が報道陣向け発表会に登壇した。
「トヨタは人を中心に置く社会を考えている。馬が人と心を通わせてきたように、AIがあればクルマも人と心を通わせることができる」――トヨタ自動車の豊田章男社長は10月23日、「第46回東京モーターショー2019」の報道陣向け発表会でこう語った。トヨタブースは未来の街をイメージしており、自動運転車のコンセプトモデルなどを複数台展示している。
豊田社長は、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックで実用化される予定の多目的EV(電気自動車)「e-Palette」に乗って登場。「クルマは馬のようなもの。人を運ぶ馬車と、個人で所有する愛馬が共存するように、クルマも共存が可能だろう」と強調した。
ブース内では、一人乗り用の小型EV「e-4me」、車内で遠隔診察などを行える「e-Care」、ライドシェアや荷物の運搬に使える「e-Trans」、走行しながら他のEVに給電できるEV「e-Chargeair」、物流のラストワンマイルを支援する小型配達ロボット「micro-Palette」、空飛ぶ魔法のほうきをモチーフにしたほうき型モビリティー「e-broom」などを展示している。
豊田社長は「人間がロボットに使われる時代が来るのではという不安もあると思うが、トヨタは人を社会の中心に置き、人のぬくもりや優しさを感じる社会を目指す」とビジョンを語った。
「キッザニア」エリアで月面探査車のプログラミング体験
同社は、子ども向け職業体験型施設「キッザニア」と東京モーターショーがコラボレーションした特設エリアにもブースを出展。ソニー・インタラクティブエンタテインメントのロボットトイ「toio」を使った、月面探査車の自動運転のプログラミング体験の他、サスペンションやタイヤの取付けといったクルマのメカニック体験を提供している。
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