Slackに新機能 連携アプリを一括管理、電話会議や高度なデータ収集にも対応
Slackに新機能が順次追加。連携済みの外部アプリを一括管理できるようになる。「Block Kit」もアップデートされ、開発者が必要な設定を済ませると、Slackのホームタブ上で電話会議など外部アプリの幅広い機能を利用可能になる。
チャットツール「Slack」を提供する米Slack Technologiesはこのほど、Slack上で外部アプリを使いやすくする新機能を順次追加すると発表した。
具体的には、サイドバーのメニューに「Apps」を追加する。選択すると、Slackと連携済みのサードパーティー製アプリの一覧を表示する。ユーザーは、そのままアプリを起動したり、アプリ情報を確認したりできる。実装時期は「間もなく」という。
特定のコマンドを入力すると、過去のメッセージを検索したり、未読のメッセージを開いたりできる「クイックスイッチャー」機能も強化。「社用スマホの紛失を報告する」「アポイントメントを予約する」など、用途別に外部アプリを検索可能にし、アプリ名が分からない場合でも起動できるようにする。実装時期は2020年の予定。
Slack上で外部アプリを構築するための開発者向けUIフレームワーク「Block Kit」もアップデート。開発者が必要な設定を済ませると、Slackのホームタブ上で外部アプリの幅広い機能を使えるようにする。
例えば、Slackと「Google Calendar」を連携している場合、Block Kitを操作すると、Slack上でミーティングの出席依頼に返事をしたり、電話会議に参加したり――といった機能を利用可能になる。従来は予定の確認や、リマインドの受け取りのみ可能だった。既に23日にオープンβ版を実装済みで、27日週にも正式リリースする予定。
Slackの画面上に、「モーダル」と呼ぶ入力フォームをオーバーラップ表示できる機能も23日に追加した。モーダルに入力したデータは、連携する外部アプリにそのまま格納されるため、タブやウィンドウを切り替えて入力作業を行う手間を解消した。
従来も、トークルーム上でbotとやりとりして外部アプリにデータを入力する機能はあったが、これを大きく強化。モーダル上のフォームは100以上のコンポーネントを組み合わせて構築できるため、顧客情報や従業員アンケートなど、より複雑性の高いデータの収集に生かせるという。
Slackは昨今、「Google Drive」「Office 365」といった外部アプリとの連携を強化し、トークルーム内で文書の共有や経費精算などを可能にしている。だが、連携できる外部アプリが1800超と多岐にわたっている他、Slack上で利用できる機能に差があった。今回の機能追加によって、アプリの検索や管理・運用を簡易化し、使い勝手を高める狙いがあるとみられる。
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